テロ対策早期整備に努力と関電 原子力規制委には迅速な審査要望

 電気事業連合会会長を務める関西電力の岩根茂樹社長は28日、原子力規制委員会との意見交換の会合で、各社の原発のテロ対策施設整備について「体制強化や工法の変更により、早期完工を目指して最大限の努力をしている」と強調、施設工事に必要な審査の迅速化を規制委に要望した。規制委の更田豊志委員長は「双方の努力で効率的な審査ができる」と述べた。

 岩根氏は、作業員11人が死傷した関電美浜原発3号機の蒸気噴出事故から9日で15年を迎えたことに関連し、再発や風化を防ぐ取り組みを説明。電事連会長として、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場の本格稼働に向け、迅速な審査を求めた。


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