カワウソ取引、国内も規制へ 11月にも、日本で人気過熱

警視庁が摘発した密輸未遂事件でタイから運ばれたコツメカワウソ(東京税関提供)

 環境省は27日、絶滅が危ぶまれるコツメカワウソとビロードカワウソについて、国内での取引を規制する方針を固めた。ジュネーブで開催中のワシントン条約締約国会議が、国際取引を原則禁止とする見通しとなったことを受けた措置。種の保存法の政令を改正し、国際希少野生動植物種に指定する。11月末に施行予定。

 コツメカワウソは近年、日本で人気が過熱している。数年前からカワウソと触れ合えるカフェが各地に開店し、ペットショップでは100万円以上で取引されることもある。生息地の東南アジアでは日本向けに密輸を図り、摘発される例が相次ぎ、環境団体などが規制強化を求めていた。


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