大量の懲戒請求で賠償提訴 札幌の3弁護士、52人に

提訴後に記者会見する3弁護士。手前左から池田賢太、島田度、皆川洋美=23日午後、札幌市

 朝鮮学校への補助金を批判するブログの呼び掛けに応じた不当な懲戒請求が大量に届き、精神的苦痛を受けたとして札幌弁護士会の弁護士3人が、北海道内の請求者52人に計1650万円の損害賠償を求めて23日、札幌地裁に提訴した。

 提訴したのは島田度、皆川洋美、池田賢太の3弁護士。訴状によると、懲戒請求は昨年3月、全国各地の960人から同一の文面で届いた。「日弁連会長名で発出された、違法である朝鮮人学校補助金支給要求声明に賛同し、推進する行為は確信犯的犯罪行為」などと記載されていた。

 不法な請求により社会的評価の低下を招いた他、私生活の平穏も害されたとしている。


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