初公募、審議官に東工大副学長 文科省で科学技術担当

梶原将氏

 文部科学省は22日、科学技術分野を担当する官房審議官に、公募で選んだ東京工業大副学長の梶原将氏(54)を起用すると発表した。同省が審議官ポストを公募したのは初めて。9月1日付で発令し、任期は2年。

 文科省は違法な天下りや贈収賄事件など相次ぐ不祥事を受け、年次や採用区分にとらわれない人事改革を進めている。人事課は「科学技術を巡る状況が変化する中、外部の知見を大胆に取り入れることが必要だと考えた」と説明している。

 梶原氏は福岡県出身。東京工業大大学院修了後、キリンビール研究員を経て同大学院教授などを務めた。


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