文科省、月周回基地で予算要求へ 米主導、年内参加表明

月を周回する新宇宙ステーション「ゲートウエー」のイメージ(NASA提供・共同)

 米国が国際協力で建設を目指す、月を周回する新宇宙ステーション「ゲートウエー」への参加に向け、文部科学省が関連予算を来年度の概算要求に盛り込む方針であることが21日、分かった。有識者に依頼した事前評価で、科学的な意義や必要性が認められる見通しとなった。政府は年内にも参加を正式表明する。

 建設は2022年に始め、月面着陸や有人火星探査への拠点にする計画。日本は飛行士の生命維持や物資輸送の技術で貢献する方向だ。

 ゲートウエーの重さは、地球を回る国際宇宙ステーションの6分の1程度で、4人の飛行士が短期間滞在できる。日米のほか、欧州やロシアが参加する見込み。


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