在留特別許可求め提訴 30年滞在のパキスタン男性

東京地裁に提訴し記者会見するモハメド・サディクさん(中央)ら=19日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 日本で30年以上暮らし、国から8月中に強制送還するとの通知を受けたパキスタン人のモハメド・サディクさん(55)が19日、国に在留特別許可を求め東京地裁に提訴した。提訴後に都内で記者会見し「妻と一緒に日本で幸せに暮らしたい」と訴えた。

 訴状によると、学生時代、パキスタン政府に反対する政党に所属してデモに参加し、弾圧を恐れて1988年に来日。日本の永住資格を持つ中国籍の女性(59)と結婚する準備を進めていた2007年、入管難民法違反(不法残留)の疑いで逮捕され、入国管理局(当時)の施設に収容された。

 結婚後の09年に仮放免、10年にも約1カ月収容された。


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