大阪観光大の法人が被害届を検討 21億円の所在不明で

記者会見する学校法人明浄学院の西和彦理事長=17日午後、大阪市

 大阪観光大(大阪府熊取町)などを運営する学校法人明浄学院は17日、大阪市で記者会見し、法人が土地売却で得た21億円が所在不明になった問題を巡り、前理事長の女性に背任の疑いがあるとして被害届を捜査機関に出すことを検討していると明らかにした。

 法人によると、法人は明浄学院高(大阪市阿倍野区)の土地の一部を売却し、その資金で老朽化した校舎の建て替えを計画。2017年7月、不動産会社と売却契約を結び、手付金として21億円を受け取った。

 だが前理事長は理事会に諮らず、別の不動産会社(大阪府吹田市)に21億円を預けた。預け金が残っているかどうか確認できていない。


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