2019年8月14日 12:14 | 無料公開
福井県大野市の石山志保市長(左)に日章旗の返還を報告する遺族の石田治さん=14日午前
太平洋戦争中の1945年にインドネシア・ビアク島で戦死した福井県大野市出身の石田五十三さん=当時(31)=が現地へ持参した日章旗が14日、返還されたと遺族が明らかにした。
長男の治さん(78)は市役所で石山志保市長に旗を見せ、「戦後74年たって遺品が返ってきたことに驚いている。橋渡しをしてくれた方々に心から感謝したい」と返還を報告。旗には「義勇奉公」などと親族らからの寄せ書きが記されていた。
ビアク島には44年末に出征したが、遺骨は見つかっていない。治さんは「旗が返ってきたことで父を身近に感じられる」と語った。
日章旗は元米軍医が戦地から持ち帰った。