「深海魚出現で大地震」は迷信 東海大など、記録で検証

深海魚出現と地震の関連について調査した研究チームの織原義明・東海大特任准教授=静岡市

 深海魚が現れると大地震が起こるとの言い伝えは迷信―。東海大と静岡県立大の研究チームは、深海魚が海岸に打ち上げられたり、漁網にかかったりした過去約90年の事例と、地震の発生記録を照らし合わせ、こんな結論を導き出した。

 データが残る1923年以降の出現事例を集めると、28年11月26日から東日本大震災の起きた2011年3月11日までで計371件。同じ期間中にマグニチュード(M)6以上の地震は221回記録されていたが、深海魚が見つかった日から30日以内に半径100キロ圏内で発生した地震を調べると、該当したのは07年7月16日の新潟県中越沖地震だけだったという。


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