水族館初、養殖マグロの稚魚展示 大量死で十数匹に、青森

青森市の浅虫水族館で公開された完全養殖のクロマグロの稚魚=11日

 青森市の浅虫水族館は11日、完全養殖のクロマグロの稚魚を国内の水族館として初めて展示した。同館は10日に稚魚の大量死を発表。11日にかけても減り続け、7日に約2900匹だった稚魚は、公開時には十数匹となった。小まめな給餌や水流の管理が不可欠と分かり、同館は残った稚魚の飼育に万全を期す考え。

 完全養殖のクロマグロの稚魚は採卵、ふ化、養殖、産卵のサイクルをすべて人工的に行ったもの。日本水産中央研究所大分海洋研究センター(大分県佐伯市)が無償提供したが、10日までに約2800匹が死んだ。

 太田守信館長は「一匹でも多く成魚にしたい」と展示継続に意欲を見せた。


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