浅間山「マグマ関与大きくない」 現地調査で気象庁が見解

小規模噴火から一夜明け、ガスが立ち上る浅間山の火口付近=8日午前7時4分、群馬、長野県境(共同通信社ヘリから)

 浅間山の小規模噴火を受けて気象庁は8日に現地を調査し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量がやや少ない状態だったと発表した。同庁火山課の高木朗充火山活動評価解析官は「噴火に対するマグマ活動の関与は、あったとしても大きくない」との見方を示した。

 気象庁によると、現地観測の結果、1日当たりの火山ガス放出量は300トンで、マグマ活動で噴火した過去の事例より少なかった。降灰は群馬県嬬恋村と長野原町で確認され、長野県側は確認されなかった。採取した火山灰を調べ、噴火タイプの特定を進める。

 気象庁は、山頂の火口から約4キロの範囲で大きな噴石の飛散などの警戒を呼び掛けている。


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