溶融核燃料を原発敷地内で保管へ 福島第1の2号機で取り出し

東京電力が公開した、福島第1原発2号機の原子炉格納容器底部を撮影した動画の一部。中央にデブリとみられる複数の小石状の堆積物が写っている

 政府と東京電力が、福島第1原発で溶融核燃料(デブリ)の取り出しを2号機から始め、原発敷地内に一時保管する方向で検討していることが5日、関係者への取材で分かった。安全性を高めるため、乾燥させた状態で金属容器に封入する「乾式」を採用する。デブリ保管の具体的な方針が明らかになるのは初めて。

 第1原発廃炉での技術的な助言を担う原子力損害賠償・廃炉等支援機構が8日に取りまとめる2019年版「廃炉戦略プラン」の要旨に盛り込む。政府と東電はこのプランを踏まえ、廃炉に向けた「中長期ロードマップ」(工程表)を本年度中に改定する。


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