政府小委が福島第1原発を視察 処理水処分の必要性強調

東京電力福島第1原発を視察後、取材に応じる政府小委員会委員長の山本一良・名古屋学芸大副学長=3日午後、福島県大熊町(代表撮影)

 東京電力福島第1原発で汚染水を浄化後にタンクで保管している水の処分方法を議論する政府小委員会のメンバーが3日、同原発構内を視察、委員長の山本一良・名古屋学芸大副学長は「リスクをなくすことが重要。(廃炉完了で)きれいになる時には水もなくしたい」と述べ、処理水を処分する必要性を強調した。

 山本氏は視察後、「敷地は広く見えるが、いろいろな設備や保管施設が必要だ」と述べ、タンクのさらなる増設は難しいとの考えを示した。昨年12月以来となる会合を今月9日に開くと明らかにし、敷地内での長期保管についても議論した上で、処分方法の具体化を急ぐとした。


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