大統領新党が単独過半数へ ウクライナ政権本格始動

ウクライナ最高会議選挙後、首都キエフで演説するゼレンスキー大統領=21日(ロイター=共同)

 【キエフ共同】21日実施のウクライナ最高会議(議会、定数450)選挙で、同国メディアは22日、コメディアン出身のゼレンスキー大統領の新興政党「国民の奉仕者」が、現有議席ゼロから単独過半数を上回る249議席を獲得する見通しになったと報じた。中央選管の開票結果(開票率約60%)を基に予測した。

 4月の大統領選決選投票で圧勝したゼレンスキー氏は、抵抗勢力だった議会の壁がなくなり、本格的な政権運営に着手できる条件が整った。これまでは、大統領選で敗れたポロシェンコ氏の政党が最大勢力を占めており、安定した国政遂行のためには議会での主導権確保が課題だった。


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