1票の格差、一斉提訴 参院選、最大3・00倍

参院選の「1票の格差」を巡る全国一斉提訴で、札幌高裁に向かう弁護士ら=22日午前、札幌市

 「1票の格差」を解消せずに実施した21日の参院選は憲法違反だとして弁護士グループが22日、選挙無効を求めて全国14の高裁・高裁支部に一斉提訴する。同日午前は、札幌高裁や名古屋高裁金沢支部、福岡高裁などに提訴した。

 今回の選挙は、定数増の改正公選法が成立し、格差は前回2016年選挙の3・08倍から3・00倍に縮小した。最高裁は17年、2県を一つの選挙区に統合する「合区」を導入した前回選挙について、合憲と判断している。

 全国一斉提訴するのは升永英俊弁護士らのグループ。他に山口邦明弁護士のグループも22日、広島高裁に提訴した。


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