九州北部で猛烈な雨 台風5号、温帯低気圧に

台風5号の経路(温帯低気圧)

 台風5号に南から暖かく湿った空気が流れ込み、21日は九州北部を中心に大雨となった。福岡県久留米市で1時間に90ミリ、佐賀県鳥栖市で81・5ミリの猛烈な雨が降り、それぞれ観測史上1位の値を更新。両県の一部地域に大雨・洪水警戒レベル(5段階)の4に当たる避難指示・勧告が出た。久留米市は全ての投票所で参院選の投票開始時間を2時間遅らせた。

 台風5号は21日午後9時、日本海西部で勢力が弱まり、温帯低気圧に変わった。17日以降の総雨量は高知県本山町で600ミリを超えるなど九州や四国はこれまでの雨で地盤が緩んだ地域があり、雨が落ち着いた後も土砂災害に警戒が必要だ。


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