2019年7月19日 20:43 | 無料公開
九州本島の養豚業者から譲渡された「島豚」の血を引く豚=4月、鹿児島県奄美市
鹿児島県の奄美地方でかつて飼育され、現在は途絶えた「島豚」を復活させようと19日、奄美市で有志の研究会が発足した。島豚の血を引く豚同士を掛け合わせるなどし、もともとの品種に近づけることを目指す。
「奄美島豚復活研究会21」によると、島豚料理は奄美を代表する郷土料理だった。小型で発育がよくないため明治以降他品種との交配が進み、現在、奄美地方では島豚の血を引く豚が少数だけ飼育されている。こうした豚はほかに、九州本島の鹿児島県内や、宮城県内で飼育されているという。
研究会は、3年後に「島豚」を奄美の農家が飼育できるようにすることが目標。