子宮頸がん、12人が追加提訴 ワクチン接種で副作用と

提訴のため東京地裁に向かう原告と弁護士ら=19日午後、東京・霞が関

 国が接種を呼び掛けた子宮頸がんワクチンが、全身の痛みや知的障害などの副作用を引き起こしたとして、9道府県に住む18〜25歳の女性12人が19日、国と製薬企業2社に損害賠償を求めて東京、大阪の2地裁に追加提訴した。

 弁護団によると、全国の4地裁で2016年に提訴した女性らと合わせ、原告は全国で132人。国とグラクソ・スミスクライン、MSD(いずれも東京)は各地の訴訟で請求棄却を求め争っている。

 訴状によると、国は10年にワクチン接種促進事業を始め、13年4月に定期接種の対象とした。しかし健康被害の訴えが相次ぎ、約2カ月で接種の積極的な呼び掛けを中止した。


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