英下院「合意なき離脱」阻止へ 強硬派の首相候補に機先

 【ロンドン共同】英国の欧州連合(EU)離脱を巡り、英下院は18日、経済が混乱する「合意なき離脱」阻止のための法案を賛成多数で可決した。メイ首相の後任に有力視されるジョンソン前外相は、EUと離脱条件の合意がなくても予定通り10月末に離脱する構えで、下院が機先を制した形だ。

 法案は、離脱期限の10月31日をまたぐ一定期間、次期首相が議会を閉会させるのを妨げる内容。成立すれば、議会が合意なき離脱を阻む新たな法案などを通す機会が確保できる。

 英メディアは最近、ジョンソン氏の陣営が、議会を閉会させて反対論を封じ、合意なき離脱を実行する戦略を考えていると報道した。


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