上皇さま「怪我ないか」と気遣い 75年、沖縄火炎瓶事件

 上皇さまの皇太子時代の側近トップ故鈴木菊男元東宮大夫(1906〜97年)が日記を残していたことが分かった。上皇さまが44年前の75年7月17日に沖縄県を初めて訪れ、糸満市のひめゆりの塔で火炎瓶を投げ付けられる事件が起きた際に「あの人は怪我はないか」と、案内役の女性を気遣う様子が記されていた。現場は「ぱつと火の海となる」と書き留められ、緊迫した状況が伝わってくる。上皇后美智子さまも同行していた。

 共同通信が17日までに日記の一部を遺族から預かった。鈴木氏はご夫妻の結婚にも尽力し、皇太子妃選考過程をメモにまとめていたことが既に明らかになっている。


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