辺野古巡り沖縄県が国を提訴 国交相の関与違法と

埋め立てが進む沖縄県名護市辺野古の沿岸部

 沖縄県は17日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先である名護市辺野古沿岸部の埋め立てを巡り、県による埋め立て承認撤回を取り消す裁決に石井啓一国土交通相が関与したのは違法だとして、国に関与の取り消しを求め、福岡高裁那覇支部に提訴した。辺野古移設問題で、国と県はまたも法廷闘争に入る。

 県は、裁決自体の取り消しを求める別の訴訟も、近く那覇地裁に起こす方針。

 県は昨年8月、埋め立て予定海域で軟弱地盤が見つかったことなどを根拠に承認を撤回。国交相は承認撤回の効力を一時停止し政府は12月に沿岸部への土砂投入に着手した。

 国交相は今年4月に撤回を取り消す裁決をした。


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