精神科の拘束、地域差20倍 東高西低、杏林大が調査

 精神科病院で入院患者のうち手足をベッドにくくりつけられるなど身体拘束された人の割合は、東日本で高く西日本は低い傾向にあり、都道府県別では最大20倍の開きがあることが14日、分かった。調査した杏林大の長谷川利夫教授(精神医療)は「不要な拘束が行われている可能性がある」として実態を調べるべきだと話している。

 厚生労働省が6月末に公表した2018年度の精神保健福祉資料をもとに、都道府県ごとの入院患者のうち拘束された人の割合を分析した。最高は埼玉の9・04%。千葉(8・27%)など東日本が上位に並んだ。最も低いのは香川の0・44%、次いで岡山(0・86%)。


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