エルニーニョ現象、6月に終息 昨年10月から継続

 気象庁は10日、南米ペルー沖の監視水域で海面水温が基準値に近づき、エルニーニョ現象が6月に終息したとみられると発表した。昨年10月から続いていた。今後秋にかけてエルニーニョ現象もラニーニャ現象も起きていない平常の状態が続く可能性が高いという。

 気象庁によると、6月の平均海面水温はこれまでより低く、基準値に比べて0・3度しか高くなかった。平年より太平洋赤道域西部の対流活動が活発で、中部の東風(貿易風)が強かったことから終息したと判断した。

 エルニーニョ現象は、大気の流れなどに影響して世界的な異常気象を引き起こすとされる。


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