論文10本で実験データ改ざん 神戸学院大の元助教

 神戸学院大薬学部の助教だった30代男性が、学術誌に掲載された研究論文10本で不都合な実験データの数値を削除したり書き換えたりしていたことが28日、大学への取材で分かった。元助教は「良い研究成果を出そうとした」と認め、昨年7月に依願退職した。

 大学によると、改ざんがあったのは、大学院生だった時期を含めて2009年から17年にかけて発表された創薬の基礎研究などに関する論文。動物実験で得られた物質の濃度などに関するデータを論文の主張に沿うように加工していた。

 昨年5月、元助教が所属する研究室の学生が薬学部長に相談して発覚した。


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