IOC五輪改革、広域開催も容認 札幌はコンパクト計画強み

スキーの宮様国際大会ラージヒル女子で、ジャンプ台から札幌市街へ向かって飛び出す伊藤有希=2017年3月、大倉山

 【ローザンヌ(スイス)共同】国際オリンピック委員会(IOC)は26日まで開いた総会で、五輪開催地選定の仕組みを抜本的に改革する五輪憲章の改定に踏み切った。複数の国や地域、都市の共催を容認して広域開催にも扉を開く中、2030年冬季五輪招致を目指す札幌市は既存施設を活用して都市の中心に会場を配するコンパクトな計画が強みとなりそうだ。

 「柔軟性を認めたからといって複数都市や地域での共催をより好むわけではない。既存施設が近接していればより好ましい」。IOCのバッハ会長は既存や仮設の施設活用は歓迎しつつ、利便性や盛り上がりにつながる計画が有利との見方を示した。


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