人民元決済、邦銀も優遇 日中首脳会談で合意へ

 中国当局が、海外市場で人民元決済業務を優遇する「人民元クリアリング(決済)銀行」として、日本の銀行を初めて指定する方針であることが25日、分かった。安倍晋三首相と中国の習近平国家主席が27日に開く首脳会談で合意する方向になっており、一層の関係改善の象徴としたい考え。日本側は三菱UFJ銀行などのメガバンクが指定に関心を寄せている。

 決済銀行になれば、企業取引で人民元が必要になった際、自行の中国拠点から一定の供給を受ける権限が得られる。中国以外の銀行としては米JPモルガン・チェースに続く指定となる。中国側には人民元の国際化を推進する思惑もある。


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