「外交の道閉ざす」と非難 イラン、指導者制裁に反発

テヘランでの会合に出席するイランの最高指導者ハメネイ師。5月29日にイラン最高指導者事務所が公開(同事務所提供・AP=共同)

 【テヘラン、ワシントン共同】トランプ米政権がイランの最高指導者ハメネイ師に対する制裁に踏み切ったことを受け、イラン外務省のムサビ報道官は25日、ツイッターで「外交の道筋を完全に閉ざすことを意味する」と強く非難した。

 一方、米政権は原油輸送の要衝、ホルムズ海峡の航行の自由確保を名目に関係国に具体的な「イラン包囲網」への参加を求める動きを見せた。米高官は24日、各国にペルシャ湾岸へイラン監視強化のために艦船などを出すよう要請していると表明した。

 イランのロウハニ大統領は25日の演説で、同師への制裁は「ばかげており、目に余る」と憤りをあらわにした。


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