交通白書、高齢者死亡事故深刻に 75歳以上が74歳以下の2倍

免許人口10万人当たり死亡事故件数(2018年)

 政府は21日の閣議で、2019年版「交通安全白書」を決定した。75歳以上の高齢者が18年に起こした死亡事故は、運転免許証を保有する10万人当たりの換算で8・2件に上り、74歳以下の約2・4倍に達した。年代別に同じ換算で見ると、16〜19歳が11・4件と最も多く、80歳以上が11・1件で続いた。高齢者の重大事故が問題化する中、データで深刻さが裏付けられた形だ。

 30代の事故件数は運転免許証を保有する10万人当たりの換算で2・9件、40代は3・0件、50代は3・3件だった。

 白書は「高齢運転者の交通事故防止対策について」との特集記事を掲載した。


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