2019年6月20日 21:01 | 無料公開
条約案と勧告案の採択を終え、喜びを分かち合うILO専門委員会の参加者ら=20日、ジュネーブ(共同)
【ジュネーブ共同】国際労働機関(ILO)の専門委員会は20日、職場におけるハラスメントを全面禁止する条約案を採択した。21日の総会本会議での投票を経て、採択される公算が高まった。
ハラスメントに関する初の国際基準となり、批准各国は国内法でも規制強化を求められる。委員会には各国の政府、労働者、使用者の代表が参加し、10日から条文の内容について議論していた。
条約案ではハラスメントを「身体的、精神的、性的、経済的損害を引き起こす許容できない行為や慣行、またはその脅威」などと定義。
条約の対象範囲は、労働者だけでなく、実習生や求職者、ボランティアなども含めた。