日銀、金融緩和策を維持 景気「緩やかに拡大」

金融政策決定会合に出席するため、日銀本店に入る黒田総裁=20日午前

 日銀は20日、金融政策決定会合を開き、大規模な金融緩和策の維持を決めた。物価を年2%上昇させる目標の達成に向け、引き続き短期金利をマイナス0・1%とし、長期金利は0%程度に誘導する。国内景気の現状判断は「緩やかに拡大している」に据え置いた。一方、米国と中国の貿易摩擦を念頭に「海外経済を巡る下振れリスクは大きい」とし、国内景気への影響を注視する姿勢を示した。

 日銀は現時点で追加緩和によって景気をてこ入れする必要はないと判断した。ただ世界経済の先行きの不透明感は高まっており、米連邦準備制度理事会(FRB)は19日、早期の利下げを示唆した。


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