政府、親の「体罰」定義へ 懲戒権見直し、20日に諮問

 子どもへの親の体罰を禁止する改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が19日、国会で成立した。2020年4月1日の施行に向け、政府は今後、体罰を定義するガイドラインの作成に着手するなど準備を加速。親権者に必要な範囲で子どもを戒めることを認めている民法の懲戒権については、山下貴司法相が20日の法制審議会の臨時総会で見直しを諮問する。

 改正法は、親権者や里親、児童福祉施設長を対象に「児童のしつけに際して体罰を加えてはならない」などと明記しているものの、どんな行為が体罰に当たるのか具体的には示していない。


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