北朝鮮への石油禁輸先送り 安保理でロシア・中国が異議

 【ニューヨーク共同】米国が国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会に、北朝鮮への石油精製品供給の即時完全停止を国連加盟国に通知するよう求めた要請に対し、ロシアと中国は18日、異議を申し立てた。安保理外交筋が明らかにした。結論が先送りされる。

 米国連代表部は11日、北朝鮮が「瀬取り」などにより、制裁に違反する石油精製品の調達を今年に入ってから79回繰り返していると指摘する文書を制裁委に提出した。

 ロシアのネベンジャ国連大使は「もっと詳しい情報が必要だ」と述べ、北朝鮮の制裁違反に関する詳細な情報が得られない限り、米国の要請を認めることはできないと強調した。


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