プロレスの棚橋弘至が新著 けがから復活まで一冊に

イベントに登場した棚橋弘至=東京都内

 新日本プロレスの人気レスラー棚橋弘至の新著「カウント2・9から立ち上がれ 逆境からの『復活力』」の出版記念イベントが東京都内で開かれた。棚橋は「チャンピオンから外れて、けがで苦しんだところから復活まで、前厄、本厄、後厄の棚橋をつづった一冊です」とアピールする。

 タイトルに込めた意味について「大技を食らってもう駄目だと思っても、カウント2・9で返すのがプロレスの醍醐味。仕事や人間関係においてもカウント2・9に追い込まれる場面があると思う」と解説する。

 本書は「すぐに結果が出ない努力が、実は大きな意味を持っている」と説く。「今日筋トレをしても、明日筋肉は大きくならない。すぐに結果が出なくても僕はやめないんです。この積み重ねが大事な物になるという確信がある」と力を込める。

 今年で43歳になる棚橋は「プロレスファンだけでなく、同世代に読んでほしい」と語る。「職種は違えど、上が詰まっていたり、後輩が台頭したり。家庭の状況も似ているところがあると思う」

 マガジンハウス刊、1512円。


  • LINEで送る