無痛分娩事故で被害者の会 家族ら安全対策求め設立へ

無痛分娩事故で娘の長村千恵さん(写真)を亡くし、被害者の会を設立する安東雄志さん

 出産時の痛みを麻酔で和らげる無痛分娩で事故に遭った女性の家族らが、近く被害者の会を設立する。無痛分娩を選ぶ人は近年増えているが、安全対策が不十分との危機感から「二度と同じ経験をさせてはならない」と、国や学会に対応を求めていく。

 会をつくるのは、2017年に三女長村千恵さん=当時(31)=を亡くした大阪府富田林市の安東雄志さん(70)。千恵さんは次女(2)を出産する際、無痛分娩で評判が良かった同府和泉市の産婦人科医院を選んだが、麻酔が誤った部分に注入され意識不明に。次女は帝王切開で無事生まれたが、千恵さんは10日後に亡くなった。


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