自民、参院選へ活動加速 「老後資金」沈静化に躍起

 自民党は12日、夏の参院選に向けた活動を加速させた。安倍晋三首相が参院選に合わせた衆参同日選を見送る方向で検討していることを踏まえ、参院選に注力する構え。老後資金に2千万円が必要とした金融庁審議会の報告書が批判を浴びていることから、参院選への影響を懸念し、沈静化を図るのに躍起だ。

 自民党はこれまで32の改選1人区で公明党の推薦を受けたが、複数区では得ていない。二階俊博幹事長は公明党の斉藤鉄夫幹事長と会談し、北海道(改選数3)、茨城(2)、千葉(3)、静岡(2)、京都(2)、広島(2)の自民党候補を推薦するよう要請した。両党の選挙協力を深める狙いだ。


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