大老時代の井伊直弼が家臣へメモ 滋賀・彦根城博物館で発見

日米修好通商条約締結を朝廷に弁明したことに後悔の念を記したメモ(彦根城博物館提供)

 彦根藩主で江戸幕府の大老を務めた井伊直弼が、大老時代に家臣に宛てたメモが井伊家の文書に残されていたことが12日、文書を所蔵する彦根城博物館(滋賀県彦根市)への取材で分かった。

 井伊家文書の中で直弼の手紙などは300通以上残っているが、大老時代のものは少なく貴重な史料としている。

 同館によると、見つかったのは10点で、ほとんどが縦横約15センチの紙に5〜6行書き付けてある。能の演目紹介の裏紙に書いたものもあり、家臣に急ぎの連絡をするときに用いたとみられる。


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