水防団・消防団の退避基準策定へ 国交省、水害時の活動で

 大雨時に避難誘導や水害対応などを担う水防団と消防団に関し、国土交通省は、危険が迫った際に活動を中止する基準の策定に着手した。退避基準が未定の団体は少なくないとみられ、逃げ遅れて被害につながる恐れがあると判断。早期公表を目指して作業を急ぎ、水防活動を監督する市町村に地域版の基準作成を促したい考えだ。

 各地の団員は自営業者や会社員らが大半を占めている。同省は昨年末、全国から抽出した223団体の2230人を対象にアンケートを実施し、半数超の回答を得た。

 その結果、34%の団体は「基準がない」、35%が「基準はあるが十分ではないと感じる」と答えた。


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