長崎、原爆死没者名簿を風通し 17万9284人分

原爆死没者名簿の「風通し」をする長崎市の職員=22日午前、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館

 長崎市は22日、同市の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で、17万9284人分の原爆死没者名簿を外気にさらし、湿気を除く風通しをした。8月9日の平和祈念式典に先立ち、破損などがないかを確認するため、梅雨入り前に毎年実施している。

 市によると、名簿は計183冊。広島で被爆した長崎にゆかりのある58人を記した名簿と、身元が分からない死没者のための白紙の名簿それぞれ1冊を含む。昨年の風通し時から重複などが判明した28人を削除し、3516人分を追加した。

 長崎市は1968年に原爆死没者名簿の作成を始めた。名簿には氏名や死没年月日などが記されている。


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