リビア「永続分断の危機」と警鐘 安保理会合でサラメ氏

国連安全保障理事会の公開会合で発言する国連リビア支援団のサラメ事務総長特別代表=21日、米ニューヨークの国連本部(国連提供・共同)

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は21日、国家分裂状態のリビアに関する公開会合を開き、国連リビア支援団(UNSMIL)を率いるサラメ事務総長特別代表は、本格的な内戦に陥る事態を阻止しなければ「国家の永続的な分断につながる」と警鐘を鳴らし、各国にリビアへの武器供与阻止を訴えた。

 サラメ氏によると、東部ベンガジを拠点とする有力軍事組織「リビア国民軍(LNA)」が首都トリポリへの進軍を開始した4月4日以降、一帯で続く戦闘で460人以上が死亡、2400人以上が負傷し、民間人7万5千人以上が自宅を追われた。


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