ハウステンボス、沢田社長が退任 中国の出資計画が頓挫、迷走気味

21日にハウステンボスの社長から代表権のない会長に退いた沢田秀雄氏(左)。右は後任に就いた坂口克彦社長=15日、長崎県佐世保市

 長崎県佐世保市の大型リゾート施設「ハウステンボス(HTB)」の社長を約9年間務めてきた沢田秀雄氏(68)が21日、代表権のない会長に退いた。経営破綻後に業績が低迷していたHTBの再建を進め、「沢田マジック」と称賛された。だが、近年は中国の投資会社からの出資計画が頓挫するなど迷走気味だ。

 HTBは2018年10月〜19年3月の半年間の入場者数が前年同期比6・5%減の約130万4千人と低調。後任に就いた坂口克彦社長(64)は集客を強化し、早ければ2年後にも東京証券取引所第1部への株式上場を目指す戦略だ。


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