都市の浸水予測システムを開発 6月に東京で試験運用

東京都区部に降る雨(左)と下水道を流れる雨水量の予測図。赤い部分の雨水は多く、下水道の配管は満水に近い(研究チーム提供)

 豪雨に見舞われた東京都区部の道路などの浸水を直ちに予測するシステム「S―uiPS(スイップス)」を開発したと、早稲田大と東京大のチームが20日発表した。5分刻みで数十分先までの浸水を、地図上に色で表示する。6月末ごろにインターネットで試験運用を始める。

 過去の豪雨をシステムで再現して予測結果と実際の水深を比べたところ、誤差は5センチ程度だった。チームはデータの整いやすい川崎市や横浜市といった、他の大都市への応用も可能としている。

 研究代表者の関根正人早稲田大教授(河川工学)は、東京五輪などで観光客が集中する2020年までの本格実用化を目指す。


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