夢野久作の家系を紹介 福岡・筑前で企画展

大刀洗平和記念館で開かれている、小説家夢野久作ら杉山家4代を紹介する企画展=12日、福岡県筑前町

 長編小説「ドグラ・マグラ」で知られる福岡市出身の小説家夢野久作(本名・杉山直樹、1889〜1936年)をはじめ、政治や文化など多方面で活躍した杉山家4代を紹介する企画展が福岡県筑前町の大刀洗平和記念館で開かれている。夢野の孫満丸さん(63)は「人民に尽くし、苦労した家系の功績を知ってほしい」と話している。今月30日まで。

 4代は、夢野のほか、幕末に筑前町で私塾を開いた黒田藩士の祖父杉山灌園、政財界の黒幕として知られ伊藤博文や山県有朋とも交流のあった父茂丸、戦後にインドで砂漠の緑化事業に尽力した長男龍丸。関係する書簡や写真など計約180点を展示している。


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