北海道沖、白いシャチ撮影 日本沿岸では極めて異例

北海道羅臼町沖で16日に確認された白いシャチ。背びれ上部が黒く見えるのは光の加減で、実際には白いという(大泉宏・東海大教授提供)

 北海道大や京都大などの研究者らによる「北海道シャチ研究大学連合」の大泉宏・東海大教授(海生哺乳類学)が17日までに、世界自然遺産の北海道・知床沖で白いシャチの撮影に成功した。日本沿岸での撮影は極めて珍しい。シャチは通常は背中が黒く、腹や目の後方が白いが、今回のシャチは背びれを含め背中の大部分が白く、全身が白い可能性が高い。

 大泉教授らは16日午後1時20分ごろ、北海道羅臼町と北方領土・国後島に挟まれた根室海峡の日ロ中間ライン付近を航行していた観光船「はまなす」上で、4〜5キロ先の洋上に背中の白い成体の雄を発見。約10頭の群れの中を泳いでいた。


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