白血病ウイルス感染の男性が倍増 九州・沖縄、20〜30代目立つ

 血液のがん「成人T細胞白血病(ATL)」の原因ウイルスに新たに感染した男性が、九州と沖縄では大幅に増えていたことが17日、日本赤十字社などの調査で分かった。2010〜16年の感染男性は直前調査の約2倍だった。厚生労働省の会合で同日報告された。

 20〜30代の若い男性で感染者の増加が目立つ。元々多い鹿児島と沖縄に加え、福岡、佐賀、熊本、大分の各県でも増えた。女性はやや減少した。

 日本赤十字社九州ブロック血液センター(福岡県)の相良康子・品質部課長は「男性の感染が増えた理由は分からないが、妻らにも感染が拡大する恐れがあり、対策を取るべきだ」とした。


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