玄海原発のテロ対策工事を申請 九電、稼働停止回避目指す

九州電力玄海原発の(左上から時計回りに)1号機、2号機、4号機、3号機=佐賀県玄海町

 九州電力は16日、定期検査中の玄海原発3号機(佐賀県玄海町)に新設するテロ対策施設「特定重大事故等対処施設」(特重施設)の工事計画の一部を原子力規制委員会に申請し、原発の稼働停止を避けるために設置期限の2022年8月までに完成を目指すと発表した。認可され次第、工事に着手する。

 規制委は今年4月、期限内に特重施設が完成しない場合、運転停止を命じる方針を表明。来年3月に設置期限を迎える川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)、来年5月の川内2号機はそれぞれ特重施設の完成が期限より1年程度遅れる見通し。稼働が停止する可能性があり、九電はこれら2基も完成を急ぐ考え。


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