2019年5月16日 18:58 | 無料公開
JR九州が南海トラフ巨大地震と津波を想定し実施した避難訓練=16日午後、宮崎県川南町
JR九州は16日、南海トラフ巨大地震が起きた場合に津波到達が想定されている宮崎県川南町で、特急列車から乗客を降ろして避難させる訓練を実施した。県内では10日に最大で震度5弱を観測した地震が発生したばかりで、参加者は真剣な表情で手順を確認した。
震度6強の地震が発生し、海沿いの日豊線高鍋―川南間で、「ワンマン運転」の4両編成の特急列車が緊急停車したと想定。緊急停車後、運転士が車内の様子を確認した上で、乗客数人に避難誘導を依頼し、車いすの乗客役ら計約80人を次々と線路に降車させた。その後、約500メートル離れた一時避難場所まで、乗客役が徒歩で誘導した。