「被爆者の声もっと届けたい」 核拡散防止条約準備委の参加者

報告する日本原水爆被害者団体協議会の木戸季市事務局長=15日午後、東京都内

 「ヒバクシャ国際署名連絡会」は15日、米ニューヨークで開かれた核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会に参加したメンバーの報告会を東京都内で開いた。現地で、議長に約940万筆の署名目録を手渡した被爆者は「核廃絶に逆行する国際議論に巻き込まれず、もっと被爆者の声を届けたい」と訴えた。

 国際政治の場では、核廃絶の潮流に逆行する議論があり、準備委員会でも目標だった勧告案採択が見送られた。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の木戸季市事務局長は「国際政治に巻き込まれてはいけない。核兵器は人類を破滅させ、人間と共存できない」と力を込めた。


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