初夏のサンマ目指し出航、宮城 今年から通年操業解禁

地元住民らに見送られながら、気仙沼港を出航するサンマ漁船=15日午後、宮城県気仙沼市

 従来8〜12月が操業期間とされていたサンマ漁が、深刻な不漁を背景に、今年から通年操業を解禁されたことを受け、気仙沼港(宮城県気仙沼市)を基地とする大型船2隻が15日、漁場となる北太平洋の公海に向けて出航した。早ければ5月末にも国内の漁港にサンマが水揚げされる可能性がある。

 2隻は北海道と富山県の漁船。小雨が降る中、大漁旗を掲げ、住民らの声援を受けながら出航した。北海道の「第68福神丸」の佐藤健二船頭(44)は「(水揚げ量などに)不安もあるが、大漁で帰って来たい」と意気込んだ。

 漁獲したサンマは洋上でロシア船に販売するほか、国内にも水揚げする予定。


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