放射性物質漏れは規定違反 規制委、茨城で1月発生

 日本原子力研究開発機構の核燃料サイクル工学研究所(茨城県東海村)の施設内で今年1月に起きた放射性物質の漏えい事故を巡り、原子力規制委員会は15日の定例会合で、作業員が一部の確認手順を省いたため汚染が拡大したとして、原子力施設の運用ルール「保安規定」の違反に当たると確認した。

 事故は1月30日、「プルトニウム燃料第2開発室」で発生。密閉状態の設備「グローブボックス」から、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料用の粉末が入った容器を取り出した際、漏えいを示す警報が鳴った。機構は、作業員の皮膚汚染などはないと判断したという。


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