世界初人工クレーター作成に成功 はやぶさ2、画像で確認

探査機はやぶさ2が25日に撮影した小惑星りゅうぐうの表面の画像(上)。3月22日の画像(下)と比べると、人工クレーターができていることが分かる(JAXAなど提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、探査機はやぶさ2が小惑星りゅうぐうの表面にクレーターを作成する世界初の実験に成功したと発表した。探査機が上空から撮影した画像で確認した。

 上空約1・7キロまで接近して表面を撮影。金属弾を撃ち込む前の画像と比較すると、幅10メートルほどの範囲がえぐれたような穴が見つかった。JAXAの津田雄一准教授は「明らかに地形が変わっているのが分かる」と話した。

 はやぶさ2は5日、上空で「衝突装置」を爆発させ、その勢いで金属弾を表面に向けて撃ち込んだ。これまで飛び散る破片をよけるため、安全な場所に退避していた。


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